■第275回行事・アーカイヴス(2016年11月)

ポンポン山加茂勢山)

・大阪府の「水源涵養林」の中、清らかな川久保渓谷沿いの道を歩きます。山頂付近では足音がポンポンと響くことから、この山名が付いたと言われますが・・・。

【コース地図・川久保~ポンポン山~善峰寺(赤線):国土地理院発行1:25000地形図「高槻」・「淀」・「京都西南部」・「法貴」

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コース「JR高槻駅南」バス停~(高槻市営バス)~「川久保」バス停~水源の森百選記念碑~メガネ橋~林道分岐・「水声ノ道」入口~ポンポン山(二等三角点・678.8m) ~善峯寺バス停~(高槻市営バス)~「JR高槻駅北」バス停(約9㎞)

◇ポンポン山の位置  (高槻市・京都市西京区)

・頂上は、N34°56′07″、E135°37′26″にあって、二等三角点が設置されており、標高678.8mです。その名称は、江戸時代には「かもせ山」と呼ばれていましたが、「加茂勢」(「五畿内志」)、「加茂背」(「日本山嶽志」)などと書かれていました。

・「ポンポン山」は明治時代になり用いられるようになりましたが、当初は頂上のみを指す名称で、山頂にはその京都府設置の案内板があります。 異説としては、本山寺(ほんざんじ)の転訛説や、「この周辺の山ではポーンとひとつ高い山だから」という現地の話などもあります、「先斗町」と同じくポルトガル語のポン(一番)が根拠ではないかとの説(吉田金彦『京都の地名を歩く』)もありますが、一般的には「足音ポンポン説」がよく知られています。

・国土地理院も地形図には「ポンポン山」と記載されているのみで、現在では「加茂勢山」とは記載されてなくて、山頂付近では必ずしもポンポンという音ではありませんが、一部では確かに地中に空洞のあるような音がする場所があり、その原因としては、山頂近くの石灰岩の切り出し場所が影響している、地下に鍾乳洞があり音が響いている、山の地層の一部に空洞があるのではないか、など諸説あります。

img_2800%e3%83%9d%e3%83%b3%e3%83%9d%e3%83%b3%e5%b1%b1%e9%a0%82678_9mポンポン山山頂  

 

◇水源の森百選 「川久保水源の

・林野庁が平成7年に選定したもので、「緑と水」の源泉である水源の森を後世に引き継ぐためには、国民一人一人の理解の下に、保全・整備していくことが必要である、ということで、森林の所有者や地域住民の努力により、昔から維持されてきた森林が、委員会で検討され、選ばれました。

・関西では次の10地域が選ばれており、「川久保水源の森」は水無瀬川の源流域になっています: ①比叡山の森林(大津市)、②上の荘の森(長浜市)、③与保呂水源の森(舞鶴市)、④武地谷水源の森(京都市)、⑤鞍馬山・貴船やま(京都市)、⑥川久保水源の森(高槻市)、⑦奥山雨山自然公園(泉南郡熊取町)、⑧音水水源の森(宍粟市)、⑨西谷川鶴ヶ池の森(宇陀市)、⑩護摩壇山自然の森(田辺市)。

川久保水源の森  

◇善峯寺    (西京区大原野小塩町)

・長元2年(1029)、源算上人の開創で、源算上人は比叡山横川の恵心僧都(源信)に師事して、47歳で当山に入り、小堂に自作・千手観音を本尊としました。長元7年(1034)後一条天皇より鎮護国家の勅願所と定められて「良峯寺」の寺号が下賜され、長久3年(1042)後朱雀天皇の勅命により、洛東・鷲尾寺の仁弘法師作・千手観音を当山に遷して本尊とし、先の観音像を別に祀りました。 ・建久3年(1192)、後鳥羽天皇より現在の「善峯寺」の宸額が下賜され、白河天皇や後花園天皇により伽藍寄進整備がなされ、後嵯峨天皇や後深草天皇など皇室の崇敬をうけました。

峰寺本堂】

・鎌倉時代には慈鎮和尚や証空上人が住職を勤め、また西山宮道覚入道親王を始め、青蓮院門跡より多くの親王が籠居され、他にも多数の僧の入山により、室町時代には僧坊数52に及びましたが、「応仁の乱」により大半の坊が焼失しました。

・江戸時代には徳川5代将軍・綱吉生母の桂昌院を大檀那として、現存の鐘楼・観音堂・護摩堂・鎮守社・薬師堂・経堂が復興されて、多数の什物が寄進されました。現在、西国三十三所観音信仰、遊龍の松、桜・あじさい・秋明菊・紅葉など季節の彩り、京都市内の眺望が特徴で、所有地36万坪、境内地3万坪、多くの堂塔伽藍ならびに数百点にのぼる貴重な什物が受け継がれています。

【参考文献】

1.高槻市編:「ポンポン山」、高槻市ホームページ、2016.

2.善峯寺編:「善峯寺」、同寺ホームページ、2016

【2016年11月12日実施・案内:伊藤 武・編集:宮﨑信隆】

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