■第269回行事・アーカイヴス(2016年5月)

■高 御 位 山  

●「高御位山」は姫路と加古川の中間に連なる「播磨アルプス」の主峰で、秀麗な山容から「播磨富士」とも呼ばれ、山名は神霊のいる御座のことで、古くから信仰の山として崇拝されてきました。展望の良い稜線歩き、播磨灘とヤマツツジの景観を楽しみます。

コースJR・曽根駅*~竿池~鹿嶋神社*~馬ノ背~鷹ノ巣山東峰(三角点)**~長尾奥山~高御位山最高点~高御位山山頂・三角点~高御位神社*~志方町成井・バス停⇒(バス)⇒JR加古川駅 (約9㎞)

【コース地図(赤破線):国土地理院発行1:25,000地形図「加古川」】

(図上の左クリックにより拡大)

コース地図高御位山25000加古川Ⅱ

◇高御位山の位置  (加古川市志方町成井・高砂市阿弥陀町長尾)

N34°48′47″、E134°47′34″に位置し、当地域独特の「龍山石」露出の山容と尾根上からの播州平野・播磨灘の眺望絶佳より、高御位山系は「播磨アルプス」とも呼ばれています。周囲には「高御位山」よりも高い山系がなく、最高点標高は304.2mで、「播磨富士」とも呼ばれ、播州の「初日の出」スポットにもなっています。

IMG_0548_麓から望む山頂尾根筋

【麓から望む高御位山:馬の背・山頂尾根筋・鹿嶋神社チタン鳥居】

◇鹿嶋神社                                  

・「鹿嶋神社」は「一願成就」の神社として知られ、祭神は武甕槌命(たけみかつちのみこと)と経津主命(ふつぬしのみこと)で、聖武天皇の勅願により、播磨国国分寺の東院として大日寺が建立された時、その鎮護の神として奉祀されたと伝わります。 ・天正6年(1578)、羽柴秀吉が神吉城攻略の際、当地も戦火を蒙り灰燼に帰しましたが、神殿は焼け残りました。 ・一旦荒廃した後、地徳新村の開発とともに、寛文年間(1661~73年)に新しく神社再建の議が上がり、当時の姫路藩主・松平直矩公より境内地及び各種資材の寄進を受け、現在の社域に社を建て、かっての祭神・武甕槌命・経津主命が勧請されました。元禄元年(1688)には、藩主・本多忠国から境内地として五十間四面の地を献ぜられ、以後、歴代姫路藩主の崇敬篤く、祭礼には特使を派遣され奉斎されていました。

IMG_0550【鹿嶋神社拝殿】

山頂 高御位神社                   

・頂上に、岩場を「磐座」としていた「高御位神社」があり、山名も「神坐」、「磐座」から転じたとも考えられています。欽明天皇10年(紀元549年?)創祀と伝わりますが、昭和58年に焼失し、同年に再建されました。 ・祭神は大己貴命(おおなむちのみこと)と少彦名命で、古代より山全体を神体とする信仰対象・山岳崇拝の聖地とされてきています。前方の岩場は、古代祭祀遺跡とされており、扇形窪みは「禊」跡で、身を清めるための雨水を溜めるために繰り抜いた穴であり、小さな穴は盃状穴、御水(みもひ)穴との説があります。

IMG_0555

【山上からの眺望:播磨灘・加古川河口方面】

・山上へ上がるコースの中で、南側中央の「馬の背」コースでは、典型的な麗しい鶯の鳴き声が途切れることなく、直ぐ傍で鳴いています。  

◇三角点               

三角点」とは、三角測量によって求められた測地の基準となる点で、基準点に埋設された花崗岩製の標識(標石)です。一等から四等までの等級があり,各等級の点を結びつけてつくられた三角網は夫々の上級の三角網の隙間を埋めて全国を覆う三角網となっています。測量によって水平位置(緯経度)と高さが精密に求められており、国土地理院(前身は陸軍参謀本部陸地測量部)が基本測量により設置した点で、全ての測量の基準になっています。

・「三角点」には、一等、二等、三頭、四等があり、全国に約108,000点(2010年)あります。

公開方法        一等三角点 二等三角点 三等三角点 四等三角点 五等三角点 電子基準点 GPS固定点

一覧表

2010年3月31日公開 974          5,060         32,325         70,695                          1240

データベース

2011年2月9日閲覧     960          4,959         31,673         69,310          3              1240              35

 

・「三角点」の設置方法は、

「一等三角点」では、設置間隔は40km(本点)、必要に応じて25km間隔の「補点」が設置され、基準となる点は経緯度原点です。 柱石の一辺は18cm、破壊や破損に備えて、柱石の直下には2枚の盤石も埋設されています。

「二等三角点」では、設置間隔は8kmで、柱石の一辺は15cm、破壊や破損に備えて、柱石の直下には盤石も埋設されています。基準となる点は、一等三角点です。

「三等三角点」では、設置間隔は4kmで、柱石の一辺は15cm、破壊や破損に備えて、柱石の直下には盤石も埋設されています。基準となる点は、一等・二等三角点です。 「四等三角点」では、設置間隔は1.5kmで、柱石の一辺は12cm、破壊や破損に備えて、柱石の直下には盤石も埋設されています。

IMG_0578_三角点【稜線にある三角点:高御位山】   

◇高御位神宮   (加古川市志方町成井)                 

・「高御位山」東側に祀られている「高御位神宮」の奉斎神はかなり多く、鬼門大金神(宇志採羅根真大神)〔キモンダイコンジン ウシトラコンジンオオカミ〕として七神(天之御中主大神〔アメノミナカヌシオオカミ〕・高御産霊大神〔タカミムスヒオオカミ〕・神御産霊大神〔カミムスヒオオカミ〕・伊弉諾大神・伊弉冉大神・天照大御神・月夜見大神〔ツキヨミオオカミ〕・建速素盞鳴大神〔タケハヤスサナルオオカミ〕、鬼門八神として八神(素盞鳴大神・大国主神・根裂神〔ネサクノカミ〕・豊受姫神〔トヨウケヒメノカミ〕・天照大神〔アマテラスオオカミ〕・月夜見神〔ツキヨミノカミ〕・埴山姫神〔ハニヤマヒメノカミ〕・岩裂神〔イワサクノカミ〕)と、多くの神々が祀られています。 ・由緒には、第五代・孝昭天皇(欠史八代に含まれる)は即位後、天津神祗伯・天中押別命に命じ、皇始祖・天之御中主天皇の磐座が存する高御位山に到り、ここに鬼門八神を祀らせたと伝わります。

【参考文献】

1.国土地理院編:「三角点の役割」、国土地理院HP、2016

2.鹿嶋神社編:「鹿嶋神社の由緒」、鹿嶋神社HP、2016

3.高御位神宮編:「高御位神宮の由緒」、高御位神宮HP、2016

4.加古川観光協会・高砂観光協会共編:「播磨アルプス全山縦走コース」、2016

201657日実施・案内:関谷正次朗・編集:宮﨑信隆】

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