■第252回行事・アーカイヴス(2014年12月)

◆中山連峰

●宝塚市内の住宅街とゴルフ場に挟まれた山道を歩きます。途中、ドキッとする登りもあってアルプス気分も味わえます。ゴールは「安産の観音さま」の中山寺です。  

コース:阪急・中山駅~最明寺滝西~ふじが丘西~満願寺西山~送電線鉄塔~中山最高峰(478m)~中山寺奥之院~夫婦岩~中山寺~阪急・中山観音駅 (約11㎞・高低差約430m)

【コース地図:国土地理院発行1:25000「伊丹」・「宝塚」・「武田尾」・「広根」】 (図上の左クリックにより拡大)

コース地図中山連峰25000宝塚武田尾広根伊丹②

◆最明寺滝

◇山本駅から北へ約1.5km上った所にある。途中道が狭く、曲がっていて分かり難いが、滝への途中にある宝教寺を目印に行き、宝教寺を過ぎ大聖不動尊の門を潜って右手に行くと、突き当たりに三方を崖に囲まれた、高さ10m程の滝です。

最明寺滝Ⅱ【最明寺滝】

◇この滝は鎌倉幕府執権・北条時頼(若くして出家し最明寺入道)に由来していると伝わります。

◆中山

中山は、宝塚市にある標高478mの山で、付近に位置する愛宕山(335m)、長尾山(302m)と合わせて「長尾連山」、別名「中山連山」と称される主峰で、連山最高峰の山です。

◇一般的に、中山最高峰を目指すコースは、

①阪急・宝塚線・中山観音駅付近にある中山観音から中山寺奥之院を経由して最高峰を目指すコース、

②同・宝塚線・山本駅から最高峰を目指すコース、

③宝塚線・清荒神駅から清荒神清澄寺を経由し最高峰を目指すコース、

の三コースがあり、途中に夫婦岩、夫婦岩園地、丁石、中山寺奥の院、最明寺滝などがあります。

[山本駅から最高峰を目指すコース]                

■山本駅から最明寺滝の分岐を経て、最高峰を目指すコースで、途中では急な岩場があり、紛らわしい小道もあります。山本駅から北条時頼が好んで訪れたという「最明寺滝」の分岐を通り、鉄塔下広場・小休憩所を経路し中山最高峰へと辿り着きます。

中山最高点【中山最高点】

◆中山寺奥之院    

厄神明王が祀られており、本堂脇にある湧水は「大悲水」と呼ばれています。「中山寺」の境内からは18丁(約2km弱)、徒歩50分程度で参拝できます。「元中山寺」と呼ばれ、約1400年前に聖徳太子によって創建されたと伝わります。現地解説板によれば奥之院縁起として「聖徳太子は大仲姫のお告げにより、この山を開き、悲運の忍熊皇子の鎮魂供養のため、逆臣・物部守屋の障りを除く為に当寺を建立された」とあり、「中山寺」が元はこの地にあったことを伝えています。

中山寺奥之院

【中山寺奥之院】 

◆中山寺   (真言宗中山寺派大本山・紫雲山)

◇西国三十三か所第24番札所で、摂津国八十八ヶ所霊場会の本部も置かれています。

◇本尊は十一面観世音菩薩であり、インドの勝鬘夫人(しょうまんぶにん)の姿を写した三国伝来の尊像と伝わり、左右の脇侍も十一面観世音菩薩で、本尊と脇侍をあわせて三十三面となり、西国観音を総摂すると共に法華経に説く観音の三十三権変化身を表象し、真の三十三所巡拝と同じ功徳がえられると伝わります。普段は秘仏となっていますが、毎月18日に開扉されます。

中山寺本堂【中山寺本堂】

◇寺伝では聖徳太子が建立したとされる日本最初の観音霊場といわれ、「極楽中心仲山寺」と称されていました。現在の本堂(慶長8年[1603]再建)・阿弥陀堂は豊臣秀頼が片桐且元に命じて再建されました。羅漢堂には約800体の羅漢像が並び、安産祈願の霊場として皇室、源頼朝など武家、庶民より深く信仰を集めてきました。豊臣秀吉が祈願して秀頼を授かったといわれています。江戸幕末には中山一位局が明治天皇を出産する時に、安産祈願して無事出産したことから、日本唯一の明治天皇勅願所となり、安産の寺として知られます。

重要文化財(国指定)として、木造十一面観音菩薩立像(本尊・平安時代前期)、木造薬師如来坐像(平安時代後期)、木造聖徳太子勝鬘経講讃坐像( 附:経机、経巻、台座、礼盤(各木造)・鎌倉時代~室町時代)、木造大日如来坐像(平安時代後期)が祀られています。

(実施:2014年12月6日・案内:関谷正次朗・編集:宮﨑信隆)

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