■第208回行事・アーカイヴス(2011年3月)

★矢田丘陵

都市近郊の県立公園で、駅からも近く古くから人々を惹きつけた寺院、神社、街道がありまが、今回は三角点や送電線の鉄塔の位置を、推定も加えてやさしい山歩きをします。

 コース:近鉄・東生駒駅~北の谷[Ⅲ三角点]~椚峠~山ノ奥[Ⅳ三角点]~黒谷梅林~榁木峠[旧伊勢街道]・弘法大師堂~小笹辻~弘法の水~頂池~ミニ四国八十八カ所巡り~金剛山寺(矢田寺)~横山口バス停留所  (約10㎞)

【コース図(赤線):国土地理院発行125000地形図「生駒山」・「信貴山」使用(図上の左クリックにより拡大)

208回生駒山信貴山25000_東生駒_矢田②

◆三角点

北の谷(三等)三角点 (標高218.3m)

・生駒市東生駒と奈良市帝塚山の境の尾根筋で、近鉄奈良線トンネル上の南方約200m付近にあたります。

山ノ奥(四等)三角点 (標高250.2m)   

・生駒市壱分と奈良市三碓の境の尾根筋で、第二阪奈有料道路トンネル上の北北西方約700m付近にあたります。

(くぬぎ)   (E135°43′10″・N34°41′11″)

・生駒市東菜畑と奈良市帝塚山を結ぶ矢田丘陵上にある峠です。

黒谷梅林 

・矢田丘陵の中で、椚峠の近くにある梅林です。

黒谷梅林Ⅴ黒谷梅林 

榁ノ木     (旧伊勢参宮本街道:標高269.9m)

・生駒市南山手台と大和郡山市大和田町の間の標高269.9mの峠で、第二阪奈有料道路矢田丘陵トンネル上の南方約300m付近にあたります。

榁木峠Ⅱ榁ノ木峠 

弘法大師堂(賢聖院)         (榁木峠)

・以前は法隆寺の当頭寺院で、明治29年榁木山へ山門と共に移転しました。本尊は秘仏「弘法大師修行成道立像」で、榁木の「お大師さん」として知られ、五尺高の「地蔵石仏」は奈良街道八体の石仏の1つで、北大和新西国八拾八ケ所第廿二番霊場です。山門の左手に大きな「榁の木」があり、本堂前に樹齢100年を越える紅梅が植わっています。

弘法大師堂榁木峠弘法大師堂 

小笹ノ 辻 

小笹の辻案内標識【小笹ノ辻・案内標識】 

・矢田寺(金剛山寺)・松尾寺方面と榁木峠・近鉄・生駒線南生駒駅方面との交点になります。

弘法の水 

・生駒山地の400m前後の谷合にはマグネシウム、カルシウム分の多い硬水脈が連なっていて、暗越奈良街道沿いに湧出し、山道を通る人々の潤いの場所となってきましたが、水質が低下したため流出量を絞られています。

・右手奥の石柱は、弘安7年(1284)に建てられた笠塔婆(181㎝高)で、阿弥陀如来坐像の下に「南無阿弥陀仏」の六宇名号が刻まれています。

頂池(いただきいけ)

・休憩所があり、ヒツジグサ、ジュンサイ、水鳥などを観察できます。

ミニ四国八十八カ所巡り 

・矢田寺の裏山に、「四国八十八カ所霊場」を模して、「ミニ霊場」設置されています。一番霊場から山を一周するように八十八番霊場まで山道に石仏が続き、これらは四国に実際ある寺の本尊が彫られた石仏です。横に弘法大師像が並んでいる箇所が多いですが、無くなっているところもあります。石仏の下には四国の各霊場の砂が埋められているとのことです。この遍路道は大正15年から昭和初めにかけて、地元の檀家や大阪の信者らによってつくられたそうで、大師堂と舎利堂の左手に、大正15年の「弘法大師八十八ケ所霊場参詣道」と彫り込んだ標柱と石造修業大師立像が立つており、ここが入り口で一周約4.5kmです。

金剛山寺  (こんごうせんじ・矢田寺・高野山真言宗・矢田山)

・別名「紫陽花寺」とも呼ばれ、境内には約10,000株、約60種の紫陽花が植えられており、当寺「大門坊」では、容眞御流華道の家元として、華道研究も盛んに行われています。

・寺伝では、天武天皇の勅願により天武天皇8年(679に智通が開基して。七堂伽藍四十八坊を造営し、十一面観音菩薩と吉祥天像を安置したとのことです。その後の戦乱などにより多くを焼失し、現在は矢田寺北僧坊・矢田寺大門坊・矢田寺念仏院・矢田寺南僧坊の四僧坊を総称して「矢田寺」と呼ばれています。

桜の矢田寺【櫻花爛漫の矢田寺】  

【2011年3月12日実施・案内:上田倖弘・編集:宮﨑信隆】

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